学校給食を無償化する動きが、全国の自治体で急速に広がっています。これは、教職員・保護者・地域住民が教育費の保護者負担の軽減、教育の無償をもとめる声をあげ、とりくみをすすめる中で、歯止めのかからない少子化・過疎化への対応やこの間の異常な物価高への対策として、地方自治体が独自にとりくみはじめたことがあります。
こうした動きも受けて、政府が公表した「こども未来戦略方針」の素案で、「学校給食費の無償化の実現に向けて、まず、学校給食費の無償化を実施する自治体における取組実態や成果・課題の調査、全国ベースでの学校給食の実態調査を速やかに行い(中略)、小中学校の給食実施状況の違いや法制面等も含め課題の整理を丁寧に行い、具体的方策を検討する」考えが示されました。
学校給食の無償化は、教育の無償化実現にすすんでいくうえでも重要な施策です。同時に、その際には学校給食の民営化等ではなく、子どもたちの食の安全・安心を保障し、また学校給食を通して豊かな教育を実現していくことが大切です。
本特集では、あらためて学校給食の役割と無償化の意義について考えるとともに、全国での学校給食無償化のとりくみを学び合いたいと思います。