全国各地で学校の統廃合が進められています。
学校統廃合は、子どもたちの教育にとって大切な問題であると同時に、学校区を基盤とする地域コミュニティなど地域住民全体に関わる重要な問題です。もし統廃合を検討するのであれば、十分に議論し、住民の合意を得ながら進められるべきものです。
しかし、この間進められてきている学校統廃合は、人口減少や過疎化といった社会構造の変化を理由に、政府が主導していることに大きな要因があります。とりわけ最近では、「民間の力」を導入しながら学校への公共施設の集約化・複合化といった、「公共サービスの産業化」の動きも広がっています。そこには、子どもたちや地域住民にとって必要な学校をつくり守るという視点はありません。
本特集では、現在進められている学校統廃合施策の動向や学校統廃合の現状、各地での運動に学び、「公共を地域にとりもどす」とりくみについて考える機会にしたいと考えます。