2024年6月に公表された「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数」によると、日本は156か国中118位でした。他国にくらべて、女性管理職の割合の低さや、所得の男女格差の大きさなど、課題は山積しています。そして、社会におけるジェンダー・ギャップの影響は、学校はもちろん子どもたちの日常の生活の中にも入り込んでいます。
ジェンダー平等は、生まれた体の性別によって個人の能力や思考、行動が制限されずに生きることのできる社会、すべての人の基本的人権が尊重される社会を実現するために必要です。「女らしく」「男らしく」ではなく自分らしく生きられるよう、これまでも教育現場ではさまざまなとりくみが進められてきていますが、その達成のためには、今後も豊かな実践の積み重ねが求められています。
今特集では、全国各地でとりくまれている実践を学び合い、学校におけるジェンダー平等の実現と教育の課題について考える機会にしたいと考えます。