全教の土方功中央執行副委員長は、全労連国際局長、フランスCGT代表とともに10月10日から4日間ネパールを訪れ、ネパール大地震の救援カンパで建設された東部山岳地帯の地域センターを視察しました。
また、ネパールの労働組合のナショナルセンターであるGEFONT委員長をはじめとした役員と懇談しました。さらに、教職員組合NNTAの委員長、書記長との会談も行われ、お互いの国の教育の状況や教職員組合の活動などについて交流しました。
2015年におきた大地震で、ネパール全土が大きな被害を受けました。市街地などには海外のNGOや政府機関から短期間で援助が入りましたが、交通が遮断された山岳地帯は取り残された状態になりました。ネパールGEFONTは支援隊を数度にわたって山岳地帯に派遣し、援助してきました。そして、継続的な地域活動の拠点となるコミュニティーセンターを東部カルタリ村に建設するために、日本の全労連やフランスCGTなどの友好労働組合に支援を求めました。
全教はネパール地震直後に、全国に支援カンパを呼びかけました。そして支援先として、今回のコミュニティーセンター建設にあててもらうために、全労連の支援金とともにネパールGEFONTに送りました。
今回センター完成のお知らせを受け、カルタリ村を訪問し、シバ・バハドゥール・グレン村長さんをはじめ、住民のみなさんと懇談することができました。この施設が、村の寄り合いや母親学校、ポリオ接種などの乳幼児の予防注射の際に使われていることをお聞きし、子どもたちや保護者の役に立っていることを確認できました。村人からも口々に支援へのお礼のことが述べられ、日本の教職員の伝えることを約束して帰ってきました。
滞在中に、GEFONTの委員長をはじめとした役員の皆さんと数度にわたって懇談を持ち、地震からの復興のとりくみ、国政改革のとりくみなどを伺いました。また日本の労働者の状況や安倍政権の暴走などについても説明をしました。さらに、GEFONTに加盟する教職員組合NNTAの委員長、書記長とも懇談する機会をえることができました。