『クレスコ』

現場から教育を問う教育誌

クレスコ

〈2024年12月号 11月20日発行〉

【特集】登校拒否・不登校から見える景色――安心できる居場所がほしい

  • 全教共済
専門部

全国青年教職員学習交流集会「TANE!」開催



 2月4日~5日、静岡県熱海市(湯河原温泉)で、全教主催の全国青年教職員学習交流集会「TANE!」が開催され、全国から159名が参加しました。

 1日目は、開会全体会、全体講演と学校種別の分科会、夕食交流会がおこなわれました。
 開会全体会では実行委員のリードで参加者全員がアイスブレイク、自己紹介でまずリラックス。スライド上映では、今年実行委員が大幅に代わった「TANE!」が実行委員の学びあいたい、つながりたい思いをあつめてつくった企画だということや、参加者一人ひとりが「種」になって、全国各地で子どもたちと希望の花を咲かせよう!というメッセ-ジが送られました。



 全体講演では、宮下聡さん(東京都町田市中学校教諭)から、「教師という仕事の魅力、子どもの自立を支える指導」~できない“今”は、できるようになる“未来”への出発点~と題してお話ししていだきました。ご自身の様々な経験をもとに、子どもたちの行動だけではなく意思をどう理解し寄り添うか、やさしくあたたかい語り口で楽しくお話ししていただきました。

(参加者からの感想)
 とても共感の多いお話でした。いろんな実体験を語っていただく中で、自分が反省しなければならないな…という点がいくつもありました。私にできるかな、と思いましたが、宮下さんが最後に「できてたまるか」とおっしゃってくださったことで、少し気が楽になりました。自分のことを振り返り、またがんばって子どもと向き合っていこうという気持ちを持てた素敵な時間でした。



 学校種別の分科会では、小学校低学年・小学校中学年、小学校高学年・中学校・高校A・高校B・通常学級での特別支援・特別支援学級・学校の8つに分かれ、それぞれの分科会で青年のレポーターが実践報告を行い、その後グループに分かれて討論、交流を行いました。

(「小学校中学年」参加者からの感想)
 同世代で交流して感じたことは、この会に参加しているだれもが、いい教育をしたい、子どものことを大切にしたいと思っているということ。それゆえ悩み苦しんでいるんだなということがよくわかりました。でもしんどい職場、困難な職場もたくさんあり、職場づくりの大切さを痛感しました。

(「高校A」参加者からの感想)
 学級での問題を具体的に話し合うことができて大変よかったです。小グループになっての話は様々なことについてみんなで話し合えて最高でした。今回この分科会を選んで大満足です。全国各地の先生方と交流できてよかったです。

 2日目は、「朝の会」で実行委員の音頭で「マルモリダンス」を楽しくみんなで踊りました。その後、7つの講座に分かれて学習を深めました。

(講座「3・11東日本大震災-被災地はいま-」参加者からの感想)
 人間の力には限界があるけれど、人間には力があるという言葉が印象に残りました。3・11にとても大変なことが起こったけれど、それを自分たちなりに乗り越えている女子高生の姿にも重なるところがありました。テレビや新聞で現地のことを見聞きすることはありましたが、生の声を聞く機会がなかったのでとても貴重な体験となりました。ありがとうございました。

 閉会全体会では「TANE!」初参加のお二人に感想をいただき、みんなで写真撮影!「全国にちらばって花をさかせよう」と誓い合い集会を閉じました。

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