9月16日、東京高等裁判所において、七生養護学校「こころとからだの学習」裁判の控訴審判決が言い渡されました。判決は一審に引き続き、七生養護の教育に介入した都議の行為とこれを黙認し厳重注意処分を発した都教委の行為を違法として、損害賠償を命じた原審を維持する判決を言い渡しました。
9月16日午後3時過ぎ、東京高裁前は勝利判決結果を知らせる幕を迎えたたくさんの人たちの歓声で沸きたちました。「都議は違法」「都教委は違法」「再び勝訴」の言葉に、涙する人もいました。七生養護関係者、日野市民、障害児教育の関係者、平和運動に携わる人たちなど、様々な立場の人々が支援し、運動を繰り広げてきた大きな成果となりました。
引き続いて場所を異動して行われた報告集会は、会場に入りきれないほどの人々で埋まり、8年以上にわたってたたかってきた原告と、裁判を支えてきた10数人の弁護士一人ひとりからの報告が行われました。判決文を十分検討できていない段階とは言え、現在の司法の反動化の中での位置づけや、学習指導要領の裁量性の問題から考えれば、「画期的」と言っていい内容です。
全教障教部長はこの判決に対し、談話を発表しました。