2007年 5月11日 全日本教職員組合 書記長 東森 英男
与党は本日午後5時50分、参議院憲法調査特別委員会において改憲手続法案の採決を強行しました。
慎重審議を求める国民の声を無視して採決を強行した自民、公明の与党に怒りを込めて抗議するものです。また、採決に手を貸した民主党に対しても強く抗議するものです。
この法案は、そもそも憲法改悪のためのものであり、この間の審議を通じて、憲法改悪をやりやすくする法案の本質があきらかになっています。最低投票率を定めない問題、公務員と教職員の運動抑制、有料広告が野放しにされる問題など、国の最高法規にかかわる手続きとして解明されなければならない数多くの問題が残されています。重要法案の審議で慣例となっている中央公聴会も開かず、委員会での採決を行うことは断じて許されません。
民主主義を蹂躙し、国民主権を空洞化させる強行の背景に、アメリカの求めに応じて「戦争する国」づくりをすすめる安倍自公内閣の追い詰められた姿を見ることができます。
私たちは、改憲手続法案の参議院本会議での可決を許さないために、たたかいを強化するとともに、憲法改悪を許さない国民的な運動をさらに発展させる決意を表明するものです。