2007年 4月18日 全日本教職員組合 書記長 東森 英男
昨日夜にひきおこされた暴力団幹部による伊藤長崎市長に対する銃撃事件は、選挙運動中の候補者・現職市長に対するテロという意味でも、民主主義に対する重大な攻撃であり、断じて許されないものである。
伊藤市長の死去に際し、核兵器廃絶運動の先頭に立たれた功績をたたえるとともに、心から哀悼の意を表明する。
どんな理由があったとしても、テロ行為は民主主義社会に対する野蛮な挑戦であり、強い憤りを禁じえない。
憲法9条を変えて最大の暴力である戦争を容認する国づくりをすすめようとしている政治動向や、人間を大切にしない「構造改革」の推進がテロや暴力の温床をつくりだしていないか、強い懸念を表明する。
毎年の大会や「教育のつどい」などに対する右翼暴力集団の暴力的妄動とたたかっている私たちは、政府・警察当局に対して、暴力的行為に対する厳重な取締りをあらためて求めるとともに、暴力を許さず民主主義を守るたたかいの先頭に立つ決意をあらためて表明するものである。