日高教は、文科省が3月30日、2008年4月から高校2年生以上が使用する教科書の検定結果を公表したことについて、談話を発表しました。
談話は、日本史教科書について、「太平洋末期の沖縄戦の際に、各地でおこった住民の『集団自決』について、日本軍によって『地いられた』『強制された』『追い込まれた』とする記述を修正させるという重大な事態が明らかになった」と述べ、さらに、「自衛隊派遣やイラク戦争、靖国参拝問題などに対しても、憲法との関連を指摘する記述に対して、政府側の主張・見解に沿うものに書き換えさせた」と問題を指摘。「今回の検定でも、政治判断によって政府見解を一方的に記述させる検定が権力的に行われたことは明白」と述べ、「文部科学省が戦争と歴史の真実をゆがめる姿勢を根本からあらため、憲法違反の教科書検定をただちにやめるよう強く要求する」としています。