コロナ禍のもと、子どもたちをめぐる厳しい実態がいっそう明らかになりました。家庭で過ごす時間が増えるなかで児童虐待件数は増加し、日々の食事や安心して過ごせる居場所の確保があらためて課題となりました。
学校が子どもたちにとって大切な居場所となっていたことも強く認識された一方、学校再開後には不登校の子どもたちが急増するとともに、子どもの自殺が2020年は過去最多となっています。
その背景に何があるのか、私たち大人は子どもたちに今どう向き合うべきなのか。
一人ひとりの子どもの事情は様々ですが、家庭や学校、地域で子どもの願いを受けとめられる居場所づくりが必要です。とりわけ夏休みを迎える今、子どもたちを孤立させないとりくみが求められています。
本特集は、どの子にも安心の居場所を保障するために何ができるのかをともに考え合い、コロナ禍でいっそう生きづらさを抱えた子どもたちに寄り添うための一助としたい。