『クレスコ』

現場から教育を問う教育誌

クレスコ

〈2024年11月号 10月20日発行〉

【特集】ともに歩もう! ジェンダー平等と教育の世界へ

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改憲手続き法の審議めぐる与党の暴走に歯止めを! 参議院議員面会所で緊急の議面集会を開催!

 参議院では、先週3回の憲法調査特別委員会を開催、しかも開催日程を前日夜の理事懇談会で決める、との強行な日程です。開催があまりに急に決められるため国民は傍聴もできず、議員に至っては特別委員会での審議状況を十分に把握することができない状況です。与党は40時間と目す審議時間を稼ごうと躍起となっており、今週中にも40時間を達成しようと目論んでいます。
 憲法改悪反対共同センターは、そうした状況のもと、13時より開会される参議院憲法調査特別委員会を前に、参議院議員面会所前で集会を開き、120人が参加しました。


衆議院の強行採決に次ぐ、『強行審議』を国民は許さない! 
 開会あいさつした自由法曹団の今村弁護士は、「衆議院の強行採決に次ぐ、『強行審議』とも言えるひどいやり方だ。与党は議論する気がない。まさに暴走だ」と厳しく指摘。「中身ばかりでなく、このやり方のひどさは、改憲に賛成の人でも胡散臭さを感じている」とし、改憲派にも「慎重審議尽くせ」の声を広げ、与党の暴走を許さない国民的な世論を広げるよう呼びかけました。
 国会情勢報告に駆けつけた日本共産党の仁比そうへい参議院議員は、「連日審議を強行され、みなさん方の座り込みや集会に審議の状況を報告することもできなかった。とても異常な状況だ」と述べました。また、参議院本会議での保岡議員の「参議院で足らざるところをやれば済む」との発言をとりあげ、「発言については陳謝したが、実際の運営はそれと軌を一にしている。審議時間40時間を目標にし、今週中にも40時間ラインに届くかもしれない。与党は安倍首相の訪米前に強行をねらうとも言われており、こうした議会無視は、議会制民主主義に反するものだ。与党は法案のねらいを国民に知られる前にやってしまおうとしている」と与党の姿勢を厳しく糾弾しました。
 「こうした与党の暴走を止めるのは、国民の世論と運動だ」と力を込めて訴えるとともに、全力をあげて廃案にするまでともにがんばるとの日本共産党としての立場と議員の決意を表明しました。 
 この日、午前中に衆議院で教育改悪3法案にかかわる教育再生特別委員会が開催され、全教北陸・中部・東海ブロックと首都圏から19人が傍聴行動を実施していましたが、委員会終了後、行動参加者は参議院議員面会所に駆けつけ、改憲手続き法をめぐる議面集会に参加しました。
 愛知高教組の伊佐治書記長は、全教を代表して決意表明。「午前中傍聴した教育改悪3法案の審議で与党は、『国民の要請にたって』と発言していた。改憲手続き法案も同じだが、とても欺瞞を感じる。改憲手続き法案をめぐる地方公聴会が明日名古屋で開かれる。宣伝と運動を広げ、参議院で廃案にするため全力をあげる」との決意を表明しました。 
 民医連の参加者は、「憲法を守るためのビデオ」を作成していることを紹介し、「憲法を守る運動を全国隅々で行う」と決意表明。新婦人の参加者は、「会員からだけでなく、読者個人からコピーしてできた署名用紙が送られてくる」ことを紹介し、「与党の暴走許さない風を地域から吹かせる」との決意表明を行いました。また、東京自治労連の参加者は、「改憲手続き法案のことが知られていないことを痛感している」と述べ、「宣伝を広げ、世論を高めていく」決意が述べられました。

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