2月24日に勃発したロシアによるウクライナ侵攻は、あらためて戦争の惨禍と非情さを伝えています。「戦争はだめ」という声が高まる一方で、国を守るにはやはり軍事力が必要、核による抑止が重要との考えも広がっています。
2021年7月の総選挙で改憲勢力が議席を伸ばし、改憲に向けた動きが急速に強まっています。自民党「改憲4項目」では、「緊急事態条項」を盛り込むことや、「自衛隊」を9条に書き込み「平和主義」の原則を根本から崩そうとする策動が続いています。
なぜ今「改憲」を急ぐのか。また「改憲」したらどうなるのかを見据え、学校で憲法を語り、憲法をいかした教育を実践していくことが求められています。学校で憲法を語れる場や時間はかつてよりも奪われ、語ることが許されないと感じている若い世代も多いようです。
本特集は、75年間人々の願いを力に守られてきた憲法を、原点に立ち返ってその意義と価値を学び合うとともに、教育の立場から改憲について考え合うきっかけとなるものにしたいと思います。