全教と教組共闘連絡会・子ども全国センター・民主教育研究所は、8月4日に衆議院第2議員会館前で、安倍元首相の「国葬」実施を閣議決定したことに抗議し、その中止を求める教育関係者による緊急集会をおこない、強い雨のなか約70人が参加しました。
宮下直樹全教中央執行委員長の主催者あいさつに続き、日本共産党の田村智子参議院議員による情勢報告がおこなわれ、「安倍氏の死は悼むとしても、それを政治利用することは許されない。思想・信条の自由を保障することは民主主義を守ること。国論を二分するものであるにも関わらず、法的根拠もなく全額国費で国葬を実施することは許されない。今こそ声をあげることが必要」と訴えました。
その後、中村雅子さん(民主教育研究所・子ども全国センター)、池田亮子さん(新日本婦人の会)、鈴木敏夫さん(子どもと教科書全国ネット21)、斎藤園生さん(全教常任弁護団)、黒澤幸一さん(全労連)のリレートークをおこないました。それぞれの分野から、「子どもに弔意を押しつけることになる」「法的根拠はまったくない」「安倍政治を美化し、子どもたちに安倍元首相がすばらしい政治家と教え込むことになる」などと語られました。
また、東京都教職員組合・東京都障害児学校教職員組合・埼玉県教職員組合・神奈川県立障害児学校教職員組合の代表から「教育委員会が『忖度』し、7月の葬儀で学校に半旗をあげることが押しつけられた」「子どもたちに説明できない」など学校現場での様子が報告されました。
最後に、全教の檀原毅也書記長が、今後、様々な分野で展開される「国葬」反対の行動に積極的に参加すること、各地の教育委員会などに子どもと学校への「弔意」押しつけをしないよう要請することを行動提起しました。