全教は8月2日、来年度文科省予算概算要求にかかわって、山口隆委員長ら5人の役員が出席し、民主党幹事長室に重点要求の実現を要請しました。要請にたいして、民主党からは文部科学省担当の吉川沙織副幹事長(参議院議員)が対応しました。
写真 吉川副幹事長(手前右)に要請する全教役員(右から山口隆委員長、北村佳久書記長、本田久美子副委員長)
冒頭山口委員長は、公立高校授業料の実質無償化を評価したうえで、私立高校の無償化や義務教育における給食費や修学旅行費などの無償化を要望しました。また2011年度の要求のなかで、国の責任による30人学級の実現、正規教職員の増員をとりわけ重視したいと述べました。
この日提出した要求のなかで、学級編成基準の改善、新たな教職員定数改善計画の策定、教育費無償化に向けた措置のいっそうの前進、全国一斉学力テストの中止、教員免許更新制の廃止、臨時教職員の身分、待遇の改善を2011年度の重点要求としてあげました。
申し入れについて吉川副幹事長は、「文部科学予算は、少ないと感じている。子どもの学びを保障することは大切だ。予算も子どもの教育については、それだけに使えるようにしなければならない。皆さん方だけではなく、多くのところからも同様の意見をいただいている。皆さんの要望はしっかりと文科省の政務三役に伝えたい」と回答しました。また臨時教職員の問題にかかわって、「臨時教職員が官製ワーキングプアになっているのは問題」との認識を示しました。
申し入れの最後に北村書記長は、「みんなのえがお」署名の提出と合わせて、政務三役に直接要請する場の設定を求めました。