「教育のつどい2010」(みんなで21世紀の未来をひらく教育の集いー教育研究全国集会2010)は、8月20日から22日までの3日間、和歌山市を中心に開催されました。
「教育のつどい2010」では、開会全体集会に2000人が参加したのをはじめ、事前のプレ集会、7つのフォーラム、29の分科会など、延べ8,300人が参加しました。
開催地の和歌山では和歌山県教組、和歌山高教組をはじめ36団体によって、「教育のつどい2010IN和歌山を成功させる会」が結成され、準備がすすめられました。また現地の事前企画として県内8地域で「未来をひらく教育のつどい」が開催され、延べ1100人の教職員、父母、住民が参加し、学習・交流がおこなわれました。
開会全体集会のオープニングでは紀北農芸高校の太鼓部、きのかわ支援学校高等部和太鼓同好会が勇壮な和太鼓を演奏。「若さあふれる演技で心がなごみ、勇気をもらった」など、参加者に大きな感動をあたえました。また全体集会では、作家の落合恵子さんが、「いのちの感受性―あなたへのメッセージ」と題して、記念講演をおこないました。
「学力・道徳」、「貧困と格差」、「地域と共同」など7つのテーマで行われた「教育フォーラム」には、和歌山県内からも村民数504人の北山村の奥田貢村長をはじめ、多くの方がパネラーとして発言しました。
2日間にわたって開かれた分科会には398本のレポートが提出されました。今回は改訂学習指導要領のもとでの子どもと教育のようすが多彩に報告され、「貧困と格差」が引き続き深刻な状況にあるもとで、教育への影響の報告、教育の機会均等を守る実践が豊かに論議されました。また地域を見つめ、地域の人々とともに、子どもたちを育てる教育実践が教科別分科会、課題別分科会を問わず多彩に報告・交流されました。
集会では3日間の集会の成功、到達点をふまえ、集会アピール「憲法の精神にもとづき、子どもの権利条約を生かして、子どもたちを大切にする教育を-みんなの力をあわせて、21世紀の未来をひらく教育をつくりましょう-」を発表しました。
挨拶をする山口委員長
市川純夫さん(成功させる会会長)