2011年原水爆禁止世界大会に向けた国民平和大行進が、5月6日東京・夢の島、5月8日北海道・礼文島と愛媛県、5月9日和歌山でスタートしました。平和大行進は1958年に始まり、今では8割近い市区町村、毎年10万人が参加する国民運動になっています。
昨年5月のNPT再検討会議で「核兵器のない世界と平和と安全を達成する」と確認され、核兵器のない世界を達成するための枠組みを確立するための「特別の努力」を国に求めています。今年の平和行進は、NPT再検討会議の合意の実効をせまる新しい署名がスタートした中での行進です。さらに、3月11日に発生した東日本大震災を受けて、「被災者支援」「原子エネルギー依存から自然エネルギーへの転換」「非核平和の日本の実現」を広くアピールするものです。
連休の合間の5月6日(金)に行われた「東京→広島コース」スタート集会には、全教や新婦人などの中央組織から700名が集結しました。オープニングイベントでは、うたごえステージのほかに、21万羽おりづるプロジェクトの呼びかけ、東日本大震災支援ピースフラワーカンパの訴えなどが行われ、歌とおりづると花に囲まれたにぎやかな集いとなりました。
主催者挨拶の後にはヒロシマ・ナガサキへのリレートークが行われ、被災地である福島県南相馬在住の三浦広志さん(農民連)が「生きている間はもう戻れない」「原発と人間は共存できない」と語りました。また全労連井上事務局次長は「被災地への最大の支援は住まいと仕事を保障すること、そして原発をなくすこと」と訴えました。
この後行進団は夢の島を出発し、沿道の人たちにカンパのお礼として被災地から取り寄せた花を渡し、歌声を響かせながら力強く歩きました。
写真:平和行進スタート