2017年12月26日~31日、「全国青年教職員平和の旅」が21名の参加で無事催行されました。リトアニアで多くのユダヤ人を救った杉原千畝の足跡とソ連からの独立運動「歌う革命」の歴史を学び、現地の方々と交流をしました。
まず、ユダヤ人を救う「命のビザ」を発給した杉原千畝記念館へ。日本政府がビザの発給を許可しなかった中、勇気ある決断ができたのはなぜなのか。「門前に押し寄せるユダヤ人たちは、みんな泣いていた」という当時の様子からは、苦難と恐怖にさらされた彼らの悲しみが伝わってきます。館内の見学やパンフレットを読む中で外交官として国際的視野をもって、一人でも多くの命を救おうとした千畝さんの博愛精神を学びました。
次に、非暴力の独立を成し遂げた「歌う革命」に参加したONAさんからお話を聞きました。「人間の鎖」(1989年にバルト三国の首都を人で結んだ大規模デモ)当日は街中がデモへ向かう車で交通渋滞!みんな車を乗り捨て、走りに走ってその瞬間に立ち会えたとのこと。ヘリから花が撒かれ「バルトが目をさました」という歌の熱気に包まれたといいます。なんという粋なデモ!自由を願う人々の夢が伝わってきました。
旅の醍醐味、現地教職員との交流も実現!平和教育や教師としてのやりがい・悩みを交流。ソ連時代に戻らないために、政府を選ぶ方法や選挙の重要性について教えているとのこと。独立のために亡くなった人を記念する行事には先生たちが必ず何が起きたかを話すそうです。歴史を忘れないために。