2/2~2/3、広島市にて、全国青年教職員学習交流集会「TANE!」が開催され、210人の青年が集い、学び、交流しました。
2009年年度から開催している「TANE!」は、今年度10回目の開催です。1日目は全体会と校種別・テーマ別分科会がおこなわれました。
全体講演は「平和をつなぐ~『これまで』と『これから』を見つめて」をテーマに2部構成で行われました。
広島県被団協副理事長で被爆者の吉岡幸雄さんからは、戦争当時の学校の様子にも触れながら、同級生との生死を分けたジャンケンとそのことを背負い続けた被爆後の苦難の人生、核兵器廃絶への強い思いが語られました。
「ヒバクシャ国際署名」のキャンペーンリーダーを務める林田光弘さんと「TANE!」実行委員による青年対談企画では、それぞれの「平和教育」への思いを交流しながら、「ヒバクシャ国際署名」の意義や「戦争の記憶」をその前後を含めて日常の視点で伝えていくこと、自分自身が楽しめる活動をすすめていくことの大切さが語られました。
分科会では、小学校・中学校・高校などのレポートを中心に学び合いました。2日目の講座では、「組合ってなに?」「変えていこう!私たちの働き方」や現地を巡る3つのフィールドワークなど6つのテーマで学び合いました。参加者自身が悩みを出し合いながら他校種の青年とも交流する中で、悩んでいるのが自分だけじゃないことに気づき、幅広く学校や子どもを捉える機会をもつことができました。
参加者からは、「吉岡さんの話を聞いて今まで知っていたものを初めてリアルに感じることができた」「物事を点ではなく線で見ること(過去そして現在)の大切さが分かった」「やっぱり何より授業が大事‼と改めて思いました。私もこんな実践がしてみたいです」「今日の分科会で、失敗しても良いこと、頼られるより周りの人たちを頼ることが大切だと聞いて心が楽になりました」などの感想がよせられ、青年同士で学びを深めた様子が伝わってきました。
今までまいてきた学びの種が、各地でつながりの芽を出し始め、それぞれの学校、地域で力を発揮しはじめています。