全教障教部主催の「北欧の障害児教育を学ぶツアー」が8月19日~25日に行われ、24人が参加しました。
「北欧の障害児教育を学ぶツアー」では、デンマークで1校、スウェーデンで2校、障害児の教育を行う学校を見学しました。デンマークもスウェーデンも、広々とした校舎で少人数の子どもたちが学んでいました。教職員の数も多く、過密過大の日本の特別支援学校とは大違いでした。「一人ひとりを大切にする」という国の姿勢がこんなにも学校のあり方を、社会のあり方を変えるということを強く考えさせられました。
「インクルーシブ教育」についても、日本では「通常の学級で学ぶこと」と思われがちですが、デンマークやスウェーデンの状況は決してそうではありませんでした。小中学校に隣接して「特別学校」を建設するけれども、教室はそれぞれ別、という形での「統合」が行われていました。
学校見学の中で語られた「学び直し、やり直しができる社会」「失敗が許される社会」という言葉にも、多くの参加者が感銘を受けました。障害児教育のあり方だけでなく、価値観や人生観についても学ぶことの多いツアーでした。
参加者による報告集が完成しています。全教障教部の各組織に1冊ずつ配布されていますので、興味のある方はお問い合わせください。
次回の障教部ツアーは2021年夏に開催予定です。