『クレスコ』

現場から教育を問う教育誌

クレスコ

〈2024年12月号 11月20日発行〉

【特集】登校拒否・不登校から見える景色――安心できる居場所がほしい

  • 全教共済
ニュース

全国一斉定時アクション

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全国一斉定時アクション    

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#1127定時アクション    

#せんせいふやそう  

#このままでは学校がもたない                

 

◆実施日:第1回 1127()、第2回 115() 

◆目 的

中教審「審議のまとめ」に対し、「この答申では長時間過密労働は解決しない」「本当にこのままでは学校がもたない」などの怒りの声が全国各地で広がりました。わずか2週間で1万8354件ものパブリックコメントや全国53カ所、653人が参加した一斉街頭宣伝行動にもその怒りは表れています。宣伝行動では多くの市民や保護者からも激励の声を受けています。

 しかし、8月27日に発出された中教審答申は、多くの意見を「誤解にもとづくもの」と斥け、教職員基礎定数増には後ろ向きで、教職員増による持ち時間数の上限設定や時間外労働に対する手当支給の要求を否定しました。これでは長時間過密労働は解消さません。教職員未配置問題もいっそう深刻化することが懸念されます。

 一方で中教審は、教職員の共同を破壊し、差別化と階層化をすすめる「新たな職」の創設を打ち出しました。子どもに向き合うのでなく上意下達型の学校組織運営を加速するものです。

これらは、教職員の労働条件に深くかかわる重大な課題であり、「教員の地位勧告」が示すように、教職員組合と協議・交渉し、解決を計るべきです。しかし、労働基本権が制約されているもと、広く教職員に問題を伝え、職場から声をあげることが必要です。議会や行政に働きかけるとともに、大きく社会的世論を広げることが求められます。

今後、中教審答申を受けて2025年の通常国会での法改定や、各地方での条例改定が検討されることになります。これまでの「このままでは学校がもたない~教職員定数増・残業代支給の仕組みを・教育予算増を」のとりくみをさらに広げることが必要です。

私たちは、教職員の勤務条件や働き方の問題は子どもの教育条件に直接つながる問題であるとし、広く保護者・市民・教育研究者との共同のとりくみをすすめ、社会的な世論を広げてきました。さらに、学校現場の声を発信し、社会的に可視化し広げることが求められています。

各学校職場から、情勢を学びあい、工夫して声をあげるとりくみを積み上げる「全国一斉定時アクション」を提起します。職場の組合員が立ち上がること。それに加えて教育の当事者である職場の教職員に行動を呼びかけるとりくみを追求します。また、とりくみを社会的アピールの場としてSNSでの発信も呼びかけます。

組合員の減少や長時間労働のもと、分会活動が困難となっている実態もあります。だからこそ、少しでも多くの教職員に情勢を伝え、組合の存在・役割を発信する契機とします。

 

◆とりくみ内容

(1) 第1回:11月27日(水) 

ア)当日のとりくみ

①勤務時間終了時に、三角柱「定時アクション実行中!」を机上に置いてアクションする。

②定時退勤の呼びかけや職場集会、職場カフェなどとともに、メッセージパネルへの書き込みを呼びかける。

【とりくみ例】

・同僚に事前呼びかけチラシを手渡し、「対話のきっかけ」とする。

・定時での退勤が困難な職場でも、「退勤時間になったら、いったん仕事をとめて休憩」等、みんなでコーヒーブレイクや三角柱の写真を撮って「定時で帰りたい」などSNSで発信する。

・SNSデモへの参加を呼びかける。勤務時間終了時刻から20:00までをめどにおこなう。

3つのハッシュタグをつけて投稿する(リポストする)

#せんせいふやそう #このままでは学校がもたない #1127定時アクション

    

こちらのSNSバナー(画像)を貼って投稿することもできます。

 

イ)当日までのとりくみ

① 職場で定時アクションの事前呼びかけチラシと三角柱チラシを事前配布・掲示する。

②「定時で帰れる職場環境つくりたい」の面で、#1127定時アクション「三角柱」を机上に置いてアクションをアピールする。

③ チラシ配布を「対話のきっかけ」とし、新たな職の問題点や、残業代支給を可能とする給特法改正、基礎定数増の必要性などを職場の同僚に伝え、三角柱を立てたり、定時にできるアクションを行うことをはたらきかける。

 

ウ)とりくみのためのグッズ

 ① アクションの事前呼びかけチラシ(裏面:願いを書き込むメッセージパネル)

    

 

② 全国一斉定時アクション(三角柱になるA5判厚紙:裏面は全教7つの提言)

  

③ 中教審答申批判チラシ

   

 

エ)各組織のとりくみ (リンク先よりご覧ください)

全北海道教職員組合 https://www.dokyoso.jp/archives/3407

北海道高等学校教職員組合連合会 https://dokokyoso.jp/?p=4907

青森県教職員組合 https://www.aokenkyoso.net/

全群馬教職員組合 https://zengunkyo.org/2024/10/30/1127teijiaction/

埼玉県教職員組合 http://www.kyouiku-net.org/

全教千葉教職員組合 https://zenkyo-chiba.jimdoweb.com/

東京都教職員組合 https://tokyouso.jp/2024/11/10/5626/

岐阜県教職員組合 https://www.gifukyoso.jp/

兵庫県高等学校教職員組合 https://hyogo-kokyoso.com/

京都教職員組合 https://seinen0.wixsite.com/newkyokyoso

島根県教職員組合 https://shimane-kenkyoso.jp/information/999

山口県教職員組合 http://www.ymgtsu.sakura.ne.jp/

佐賀県高等学校教職員組合 http://sakoukyoso.s1008.xrea.com/

長崎県高等学校教職員組合 https://nagasaki-kokyoso.org/

 

 

(2) 第2回 115()→定時退勤後 街頭宣伝・パレード

通常国会で給特法改定案の審議開始に先立ち、教育現場の願いを社会的にアピールするため、第2弾「全国一斉職場退勤行動」にとりくみます。

情勢の展開を見て具体的な行動を展開します。各組織(可能であれば支部・単組ごとに)は、街頭宣伝・パレードを企画し、マスコミやSNSを活用し、全国一斉に社会的アピールをおこなう場と位置付けます。

 

 

 

 

 

 

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