「2017年『被災地を見る・歩く・考える』行動」が11月4・5日、福島で行われ、30人が参加しました。
1日目は、元NHKディレクターで「生業裁判」原告団の根本仁さんによる「生業裁判」と福島の現状と課題についての学習会を行いました。
2日目のバス視察は、渡辺勝義さん(NPO法人「野馬土」)の案内で、飯館村を通り、南相馬市から浪江町へと国道6号線を南下しました。今年3月に避難指示が解除された飯館村では、来年4月に開校予定の学校やスポーツ公園などの整備が数十億円もの予算で進められています。しかし、周辺の市町村から通ってくる人がほとんどで帰村は進んでいません。同じく避難指示が解除された浪江町は、人影もなく町全体がひっそりと静まり返り、家屋は野生動物の進入により荒廃し、田畑も荒れ地になっていました。耐用年数2年というフレコンバックは所狭しと積み上げられ、収束しない原発被害が感じられました。
参加者からは、「本当に終わっていないということをまざまざと感じました」「講師の方の語り口の中に悲しみや怒りを感じました。日々の暮らしの中に原発があって、闘っているんだなと思いました」「『被災したすべての人のために訴訟でたたかっている』という思いや『子どもたちの未来のために』という思いに感激しました」などの感想が寄せられました。