『クレスコ』

現場から教育を問う教育誌

クレスコ

〈2025年1月号 12月20日発行〉

【特集】障害のある人のいのちと尊厳―優勢思想をのりこえる

  • 全教共済
ニュース

2020年度第1回全国代表者会議

 全教は6月13日、今年度の第1回全国代表者会議をオンラインで開催しました。



 新型コロナウイルス問題に対する各組織のとりくみを交流するとともに、子どもたちの学ぶ権利を保障するとりくみ、憲法を守りいかすとりくみ、夏季闘争および教職員の長時間過密労働解消をめざすとりくみ、組織建設の「新たな3か年計画」2年目のとりくみなど、重点的な課題について意思統一を図ることを目的として、全国代表者会議を開催しました。

 小畑雅子中央執行委員長は開会あいさつで、分散登校での子どもたちの「学校が楽しくてたまらない」「友達や先生に会えてよかった」という声を紹介しました。そして、新型コロナウイルスの危機のもとで、新自由主義的な経済政策、教育政策が、子どもたちが成長・発達する権利をどれほど奪ってきたかと述べて「もとに戻す」のではなく、子どもたちの今の姿に寄り添い、憲法、子どもの権利条約にもとづいて、子どもの最善の利益に立ったとりくみが求められていると訴えました。政府がコロナ危機以前から検討している「新しい時代を見据えた学校教育の在り方」の議論をそのまま続けようとしていると指摘し、少人数学級の実現や学校現場で柔軟な教育課程の編成など「全教提言」で明らかにした要求をさらに進めようと呼びかけました。また、安倍首相の一律休校要請以来、全国の組織が子どもと教育を守り教職員の権利を守るとりくみを続けてきたこと、直接集まれない中でもオンラインでの学習会や大会、HPやSNSの活用などでつながり合う努力が続けられてきたことを紹介しました。

 当面のとりくみについての提案に続き、限られた時間の中ではありましたが、19人が発言しました。討論を通じて感染拡大を防ぎ、子どもたちの豊かな成長と発達を保障するために、20人学級の実現を求める社会的な運動を広げることと自主的な教育課程づくりについて語り合い学び合うとりくみが重要な課題であることが明らかになりました、また、休校期間中に在宅勤務や臨時非常勤教職員の勤務条件などを前進させた各組織のとりくみや、「1年単位の変形労働時間制」について教育委員会キャラバン行動をして「導入しない」という教育長の回答を引き出したとりくみなどが語られました。また、例年以上に年度当初の組織拡大が進んでいるという報告もあり、夏に向けて全教の運動をいっそう前進させる決意を固め合いました。

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