『クレスコ』

現場から教育を問う教育誌

クレスコ

〈2024年11月号 10月20日発行〉

【特集】ともに歩もう! ジェンダー平等と教育の世界へ

  • 全教共済
ニュース

原水爆禁止2019年国民平和大行進スタート!

 5月6日、リニューアルオープンした第五福竜丸展示館前から、2019年原水爆禁止国民平和大行進がスタートしました。爽やかな風が吹く中、700人が参加し、子どもたちの元気なピースコールとともに笑顔で行進しました。北海道・礼文島、愛媛・高知県境、そして和歌山からも行進が始まっています。

夢の島で行われたスタート集会では、被爆者からのメッセージや通し行進者のみなさんの決意表明に続いて、国際青年リレー行進に参加するフィリピンのA.Gサニョさんからの訴えがありました。アーティストのサニョさんは、集会前日に、青年や子どもたちと一緒に描いた横断幕を持って登場しました。

 横断幕は、東京大空襲戦災資料センターで平和行進事務局が催した「アートアタック」で創作されたもので、全教青年部も参加するRing!Link!Zero 2019のメンバーも参加しました。佐々木貞子さんや折鶴など、サニョさんが描いた下絵に、幼児、小学生、高校生、青年たちが思い思いの色、思い思いのメッセージを重ねていきました。横断幕は、これから、行進参加者のみなさんによって、8月4日の広島・平和公園まで掲げて歩かれます。



 アートアタックにも参加し、初めて平和行進に参加した全教青年部役員の感想を紹介します。

 「いろんな人から話を聞くとおもしろいよ。ヒバクシャや道行く高校生や…、じっくり話して署名をしてもらって、迷子になったくらい!」と広島まで歩いた方から楽しそうなアドバイスをもらって参加した。

 今年は全教青年部も運営に関わっているRing!Link!Zeroでアートアタックに挑戦。みんなの感性をもちよって、高校生、小学生、海外のアーティストと核廃絶を願って一緒に手作りの旗を作って歩いた。手作りにはやっぱり思いがこもる。子どもたちのPEACE CALLも元気になる!

 行進の中で、ヒバクシャの方々に「ヒバクシャ」と名のるまでどんな道のりがあったのかを聞いてみた。3.11以降、孫の命と自分の被爆に向き合い名乗りを上げた胎内被曝の方。2歳で被爆し、成人して甲状腺の病気にかかり意識した方。語られてこなかったこと、それ故にヒバクシャであることの証明がすごく難しく、証明がないと安心して治療が受けられないことを初めて知った。今、フクシマで起こっていることと同じだなと思った。「ヒバクシャ」と名乗り行動する、その決断にいろんな覚悟がある。足下から一歩踏み出すことの大切さを考えさせられる。核廃絶のために一歩でも二歩でも。多くの人生に出会いながら歩いていきたいと思った。

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