全教は、2018年7月に岡山県や広島県、愛媛県などを襲った豪雨災害に対して、全国からの支援と「子どもと学校の救援カンパ」を呼びかけてきました。10月4日に広島県、呉市、坂町の教育委員会を、10月5日に岡山県、倉敷市の教育委員会を、10月11日~12日に愛媛県、大洲市、西予市、宇和島市の教育委員会や学校をそれぞれ訪問しました。全国からのカンパを贈呈するとともに、それぞれの教育長などと懇談しました。
学校被害のあった広島県へ
広島県教育委員会では、大内貞夫総務課課長などに対応していただきました。小畑雅子書記長からカンパの目録を受け取った大内課長は、広島県内の学校や子どもたちの豪雨災害の被害状況を説明しました。スクールバスが水につかって使えなくなるなどの被害がありましたが、今では子どもたちが学校に通うことができている様子を教えていただきました。
学校被害のあった広島県呉市へ
呉市教育委員会では、福田伸雄学校施設課課長などに対応していただきました。小畑書記長から空気清浄機の目録を受け取った福田課長は、呉市内の学校や子どもたちの豪雨災害の被害状況を説明しました。冠水した学校が多くありましたが、夏休み中に校舎の応急処置をしたり移転したりするなどして、学校が再開できている状況を語りました。
学校被害のあった広島県坂町へ
坂町教育委員会では、河本和彦教育次長などに対応していただきました。小畑書記長から空気清浄機の目録を受け取った河本教育次長は、坂町の小・中学校や子どもたちの豪雨災害の被害状況を説明しました。グラウンドの土を整備する工事が終わり、子どもたちが走り回れるようになったことや、小学校の周りで復旧の工事が続いており、粉塵などが舞っている状況もあることを教えていただきました。
学校被害のあった岡山県へ
岡山県教育委員会では、教職員課副課長や倉敷まきび支援学校校長などに対応していただきました。米田雅幸副委員長からカンパの目録を受け取った佐藤一法校長は、岡山県真備地区の学校や子どもたちの豪雨災害の被害状況を説明しました。小学部と中学部はそれぞれ別の学校を間借りし、高等部はグラウンドにプレハブ校舎を建てて授業を再開している様子を教えていただきました。
学校被害のあった岡山県倉敷市へ
倉敷市教育委員会では、井上正義教育長などに対応していただきました。米田副委員長からカンパの目録を受け取った井上教育長は、倉敷市内の学校や子どもたちの豪雨災害の被害状況を説明しました。プレハブの仮校舎で授業を再開している小・中学校があることや、今でも避難所になっている学校があることなどを教えていただきました。
学校被害のあった愛媛県へ
愛媛県教育委員会では、三好伊佐夫教育長などに対応していただきました。中村尚史委員長からカンパの目録を受け取った三好教育長は、県立学校の被害の状況を説明し、被災直後の7月から知事専決で補正予算を3度執行し、9月議会で正式に決定した旨の報告がありました。
学校被害のあった愛媛県大洲市へ
大洲市教育委員会では、東山宏教育長などに対応していただきました。中村委員長からカンパの目録を受け取った東山教育長は、大洲市内の学校や子どもたちの豪雨災害の被害状況を説明しました。市内の小・中学校8校が浸水し、500人以上の児童・生徒が被災したことや、現在、仮設住宅から通っている子どもがいることなどを教えていただきました。
学校被害のあった愛媛県西予市へ
西予市教育委員会では、保木俊司教育長などに対応していただきました。中村委員長からカンパの目録を受け取った保木教育長は、西予市内の学校や子どもたちの豪雨災害の被害状況を説明しました。とりわけ、急激に水位が上昇した野村地区の状況はひどく、保育園は使用不能となり再建が必要だとのことでした。
学校被害のあった愛媛県宇和島市へ
宇和島市教育委員会では、金瀬聡教育長などに対応していただきました。中村委員長からカンパの目録を受け取った金瀬教育長は、宇和島市内の学校や子どもたちの豪雨災害の被害状況を説明しました。とりわけ、沿岸の吉田地区は、自宅で児童1名が亡くなり、小・中学校にも被害があったこと、みかん畑への被害が大きかったことなどを教えていただきました。
愛媛県松山市怒和小学校へ
松山市立怒和小学校では、山口斗志校長などに対応していただき、学校と被災地を案内していただきました。2名の児童が亡くなり、子どもたちの心のケアに心掛けていること、日頃の子どもたちの学習活動の様子や災害当時の様子なども教えていただきました。義援金は、亡くなった子どもを慰霊し災害を記憶するための記念碑の建立と、在校生の教育活動のために使うとのことでした。