『クレスコ』

現場から教育を問う教育誌

クレスコ

〈2025年1月号 12月20日発行〉

【特集】障害のある人のいのちと尊厳―優勢思想をのりこえる

  • 全教共済
ニュース

「教育への不当な介入を許さない院内集会」を開催

 全教・教組共闘連絡会・子ども全国センターは、427日、衆議院第二議員会館において、「教育への不当な介入を許さない院内集会」を開催しました。文部科学省が、2月に名古屋市立中学校において授業の一環として行われた前川前文部事務次官の講演について、調査権を濫用し、教育に不当に介入した問題について、抗議し、問題の本質を広く社会的に告発するために開催したものです。集会には、全国から約100人が参加し、学習と交流を深めました。

 集会では、中嶋哲彦さん(名古屋大学)が「開き直りは許さない:調査権の濫用と不当な支配」と題して講演しました。中嶋さんは、「文科省が、政治家の求めに応じて、前川氏の授業内容等について調査したことは、地方教育行政法に定める調査権の濫用であり、教育基本法が禁じる不当な支配にあたる」として、今回の文科省の「調査」の不当性を明らかにしました。その上で、中嶋さんは、「今、目の前で起きている憲法に反する事実を見逃さず、現場レベルで、草の根の反撃を組織していくこと」の重要性を指摘しました。「憲法を守るための最もいい方法は、憲法実践をすること。学校、地域、家庭で憲法を生かす憲法実践をしていこう」との中嶋さんの呼びかけを、参加者全体で共有しました。

 運動交流では、7人が発言に立ち、職場・地域で起きている教育への不当な介入の実態と、それに対する市民的な運動の広がりを交流しました。また、全労連、自由法曹団、出版労連から連帯のあいさつがありました。立憲民主党から山本和嘉子衆議院議員、日本共産党から畑野君枝衆議院議員、吉良よし子参議院議員が参加し、あいさつしました。

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