「高大接続問題を考える」
~すべての高校生・青年の学び・成長を保障する高校・大学教育を~
■日時:6 月24日(土)17:00~19:00
■会場:全国教育文化会館 1F共済会議室
■報告者:佐々木隆生さん(北海道大学名誉教授)
文科省は「高大接続システム改革会議」最終報告(2016年3月)をふまえた具体的検討の進捗状況を今年5月16日に公表。その内容は、
①「高校生のための学びの基礎診断(仮称)」
②「大学入学共通テスト(仮称)」
③「平成33年度大学入学者選抜実施要項の見直しに係る予告」
についての実施方針案。それらに共通しているのは、全国一斉学力テストが小中学校の教育改善・改革につながりPISA調査でも高い評価を得ている。しかし、高校では「学力3要素」を踏まえた指導が浸透しておらず「基礎学力不足」と「学習意欲低下」が起こっている。その「改善・改革」のため大学入試を変えるという考え方です。
こうした「高大接続改革」ではなく、すべての高校生・青年が学び成長する権利を保障するため、幅広い基礎学力の充実と人格の完成を促す高校・大学教育を実現することが必要です。「高大接続改革」を批判的に検討し、国民的な議論と合意形成のため大いに学びあいましょう。