「教育のつどい2014in香川」が8月16~18日、香川県高松市で開催されました。3日間でのべ5000人の教職員、父母、市民などが参加し、「学び、語ろう、憲法 憲法と子どもの権利条約が生きて輝く教育を」などのテーマを掲げ、7つの教育フォーラム、28の分科会で熱い討論と交流が行われました。
開会全体集会の現地企画「ようこそ香川へ」では、香川の大学生有志によるダンス、空襲を語りつぐ会による高松空襲手記の朗読、臼杵美智子さんの香川県の不思議な石「カンカン石」によるサヌカイト演奏、混声合唱曲「鴎」とつどい会場の参加者全員で「故郷」の合唱など文化の香り高いオープニングとなりました。
絵本作家の松本春野さんと、東京大学教授・九条の会事務局長の小森陽一さんの対談「いま、憲法を守り、生かす―福島、平和、子どもたちに思いを寄せて―」では、多様な人間性を認めあうことが民主主義の基本であり子どもの成長にとって大切なものであることが語られました。参加者からは、「松本さんの若いみずみすしい感覚を小森さんがうまくまとめて、時間のたつのを忘れた。今の若い人や、自分のためにも、今できることをしなくてはいけないと感じた」(香川)、「お二人のやりとりがとても素敵でした、絵本、文学、戦争、福島…、対談のなかにいろいろなキーワードがありました。ジーンと胸に迫ってくるものがありました。中高生がデモに参加する話を聞いて、さまざまな世代の声を聞きたい。思いを伝えあいたいと感じました」(岡山)などの感想が寄せられました。
フォーラム、分科会では、全国の教育現場で、安部「教育再生」が子どもたちを苦しめている実態が語られ、貧困と格差の中で子どもたちの学ぶ権利が侵害されている実態が報告されました。また、子どもたちの実態から出発し、学校現場や地域で奮闘する教職員の姿が多数報告されました。参加者は、多忙化の中でも子どもたちと向きあい、とりくまれている全国の実践に励まされました。
「教育のつどい2014」実行委員会は、3日間の日程を終えるにあたって、アピール「憲法と子どもの権利条約を生かし、子どもたちの発達を保障する教育の実現を!」を発表しました。