全教・教組共闘連絡会・子ども全国センターが主催した「安倍『教育再生』ストップ! 憲法を守り、いかそう 3・29全国学習決起集会」が3月29日、東京・日比谷野外音楽堂で開催され、全国から2700人を超える教職員らの熱気に会場は包まれました。
集会には、全国44の労働組合や各種団体・70人の個人から賛同やメッセージをいただきました。また、韓国の全国教職員労働組合(全教組・KTU)、マレーシアの教職員組合(NUTP)から、連帯のメッセージが寄せられました。
緑のマント(大阪)、黄色い帽子(高知)、富士山に「教え子を再び戦場へ送るな」と書かれた帽子(静岡高)、彦根市のキャラクター「ひこにゃん」の「I LOVE 憲法」と書かれた帽子(滋賀)など、会場は色とりどりに彩られました。また、参加者に託された、職場や地域からの「憲法改悪反対、安倍『教育再生』を許さない」思いが書かれた寄せ書きや横断幕も、会場いっぱいに張りだされ、全国の教職員の思いがひとつになった集会になりました。
東京大学大学院教授・「九条の会」事務局長の小森陽一さんのお話では、安倍「教育再生」で、子どもたちと父母、教職員に放たれた「5本」の矢、①教科書検定制度の改悪、国民の思想を教科書で統制していく「思想統制」の矢、②全国学力テストの学校別結果を公表し、競争をあおりたてる「教育統制」の矢、③道徳の教科化をすすめる「人格統制」の矢、④30人学級ではなく、教職員を減らすことをすすめる「財政統制」の矢、⑤教育委員会制度を改悪しようとする「行政統制」の矢が指摘され、「私たちが世論を動かし、内閣の支持率を一気に下げれば、安倍政権を引きずりおろすことができる。その運動をともにがんばりましょう」と訴えました。
また、全国5ブロックの代表による、好きな条文と思いに寄せた「I LOBE 憲法メッセージ」のアピールや、沖縄、長野、大阪、宮城、東京の教職員と高校生によるレートーク、埼玉の教職員によるエイサー隊、全国で活躍する「おやじバンド」が一堂に会したライブ、都教組や都退教、歌声サークルなど約100人で結成された「3・29合唱団」の大合唱もありました。
参加者は集会後、「安倍『教育再生』ストップ! 憲法を守り、いかそう」と、沿道に訴えながら、銀座に向けパレードをしました。