梅雨空からまぶしい太陽が時々照りつける東京、明治公園で、全国から20000人が集まり、「原発ゼロをめざす7・2緊急行動」が行われました。全教本部は「ブース企画」として、「福島の子どもたちは、今」「原発は、どう教えられてきたか」をパネルやポスターなどで展示し、たくさんの参加者が訪れました。
準備期間の少ない緊急集会のため、実行委員会事務局の全労連としては5000人規模を想定していましたが、この間の政府や国会、東電の無責任な態度への怒りと、「原発ゼロ」への国民的な意識の高まりを反映して、開会1時間後には会場の明治公園は参加者であふれ、最終的には3.11以降で最大級の20000人の集会になりました。
全教の全国各組織からも、家族も含めてたくさんの教職員が参加し、特に東京を中心とした首都圏の組織は、パレードがいつまでもとぎれないほどの参加者でした。地元福島からも300人以上がバスを借り切って駆けつけました。
第1部は参加団体がブースを設け、多彩な運動交流や展示などを行いました。全教は福島高教組から提供してもらった写真やアンケートを使って「福島の子どもたちは、今」という展示と、実際の教科書や副読本、ポスターを使って「原発は、どう教えられてきたか」を展示しました。ブース内は人が途切れることがなく、加門、長尾両副委員長を初めとした役員の説明に耳を傾けながら、展示物に真剣に見入っていました。翌週には様々な団体から、展示資料の貸し出しについてたくさん問い合わせがあったほどでした。
第2部のメイン集会では、呼びかけ人のあいさつや来賓挨拶に続いて、団体・参加者の発言、パフォーマンスが行われ、「最後まで安否が確認できなかった産休中の職員と赤ちゃんは、遺体で見つかった」(福島厚生連労組)、「ぼくが被災してみた光景は人間が人間らしく生きることも、人間らしく死ぬこともできない地獄」(農業を営む青年)、「私たちは『原発は絶対に必要』と思いこまされてきた。しかし原発が必要な社会を政府と電力会社が作り上げていた」(愛媛大学の学生)などの発言に、会場中から共感の拍手が大きく響き渡りました。
第3部のパレードは代々木公園コースと新宿コースに分かれて行われ、原宿や新宿のメイン通りを意気高く、沿道の買い物客などに共感を呼びかけるシュプレヒコールを響かせながら歩きました。