『クレスコ』

現場から教育を問う教育誌

クレスコ

〈2024年12月号 11月20日発行〉

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  • 全教共済
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参議院文教科学委員会での採決強行を糾弾!国会前で緊急の抗議集会!

 本日、17時頃イラク特措法延長が強行採決。17時過ぎに、続いて教育改悪3法案が参議院の文教科学委員会で採決強行されました。
 委員会終了予定の17時頃から国会前では、6・19中央行動参加者をはじめとする多くの団体・個人が、「教育改悪3法案の採決強行するな」のシュプレヒコールを途切れることなく行っていましたが、文教科学委員会での採決強行という、なりふりかまわぬ安倍自公政権の暴挙の報せに、国会前座り込み行動参加者は、満身の怒りをこめて抗議の声をあげました。


教育改悪3法案の強行したことを満身の怒りを込めて糾弾する

 抗議集会で決意表明した米浦全教委員長は、「強行につぐ強行――今国会で何度、強行をやったのか。教育改悪3法案の強行したことを満身の怒りを込めて糾弾する」と力を込めました。続けて、「父母・国民の願いは、子どもたちが自由にのびのびと育つことだ。新たな職など誰も望んでいない。子どもたちと向き合うこと先生を増やして欲しいというのが願いだ。30人学級の実現、教師を増やし、教育予算を増やすことが父母・国民の願いだ」と述べ、「その願いに背を向けた安倍自公政権に断固抗議する」と強調し、「参議院選挙で鉄槌を下そう」と訴えました。
 また、「軍国主義教育を押しつけようとしても、実際の教育は現場で行われている、子どもたちと向き合う教師は、憲法の精神と教育の条理にたって、子どもたち、教育、学校を守り抜き、悪法をすすめる勢力を打ち砕いていこう」とこの行動に参加した参加者に呼びかけました。
 
 この抗議集会には、参議院の文教科学委員会での採決を目の当たりにした、日本共産党の井上哲士参議院議員はじめ、紙智子、仁比そうへい、小林みえこ参議院議員がかけつけあいさつ。
 文教科学委員会委員で採決に反対した井上哲士議員は、「納得と理解のいとなみである教育の法案を数の暴力によってルールもすべて踏みにじって採決された。そもそも彼らに教育を語る資格も、教育の法案を提出する資格もない」と断じました。
 その上で採決の状況について、「野党はまともな議論をすすめるべきだと主張。与党も採決を前提としたものではないとした上で、今日の委員会は始まった。しかし、質疑終了後、委員長が『他に意見もないようですね』と言いはじめ」質疑を打ち切り、採決に及んだ様子が語られました。井上議員は、「何の権限で打ち切りを宣言できるのか」
審議は不十分だとして強烈に与党を批判。「今日はイラク特措法延長法案も可決された。この2つの強行採決は、安倍内閣の許し難い暴走は、国民の声や議会制民主主義のルールを土足で踏みにじった。この暴挙を絶対に許すことはできない。この怒りを参議院選挙の中できっぱりと審判をくだそうではありませんか」と語気を強めました。
 そして、「どんな悪法も教師の心を縛ることはできない。父母との共同を断ち切ることはできない。そしてどんな悪法をもってしても、憲法の枠組みからは逃げることはできない」と延べ、日本共産党が暴露した『靖国DVD』とについて文科大臣も『私なら使わない』と言い、全国各地で行われている教育委員会や学校への申し入れで、『これはひどい』という声が返ってきており、いま学校現場へ持ち込みを押しとどめ、跳ね返していることを示し、「どの問題をとっても教育の条理と憲法に沿ったたたかいは大義があり、道理がある。国民の共同の中で一歩一歩動かすことができる。改めてこの思いを確信にし、教育改悪3法案が委員会で採決されたが、改めて国民との共同、教育の条理と憲法をもとにした新しいたたかいを巻き起こそう」と訴え、最後まで奮闘するとの決意を述べました。

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