『クレスコ』

現場から教育を問う教育誌

クレスコ

〈2024年10月号 9月20日発行〉

【特集】教職員の長時間労働と「中教審答申」を問う

  • 全教共済
ニュース

フランス統一労働組合連合(FSU)第6回大会に参加して

本田久美子全教中央執行副委員長

 2月1日から5日までフランス・リール市において、5日間の日程でおこなわれたフランス統一労働組合連合(FSU)第6回大会に参加しました。これは全労連として初めて招待されたもので全労連の代表とともに、代議員700名の熱心な討論を傍聴し、交流しました。


写真:FSU大会の分科会で発言する全教の本田副委員長

 FSUは、ほとんどが教職員で、他に文化関係、福祉関係で働く公務労働者で構成された23の全国組織の連合組織です。大会は、①教育、研究、組織強化、②公共サービスと公務員、③経済・社会的対案のために、④明日のためにどのような労働組合運動を作るかの4つのテーマごとに議論されました。
 大会方針は、4ヶ月前に組合員に配布し、修正案・意見を出したものが、大会に提案されます。それについて大会で議論し修正していきます。徹底した民主的な議論は労働組合の歴史を感じるものでした。
 また議論された内容は、公共サービスの民営化、雇用破壊、財政削減、非常勤の多用、年金の改悪など新自由主義の政策が国民を苦しめているもので、日本であらわれている現象と共通点がたくさんありました。今後さらに交流を深め、世界の労働者とりわけ教職員の人間らしい働き方と、子どもたちの成長のために手をつないでいく必要を感じた5日間でした。

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