文部科学省が本日、「全国学力・学習状況調査」(以下「全国一斉学力テスト」)を実施したことに対し、全教は得丸教育文化局長の談話「『競争と管理』の教育をすすめる全国一斉学力テストの中止を強く求めます」を発表しました。
本日、「全国一斉学力テスト」が実施されました。「平成24年度文部科学関係予算」は、期待された小学校2年生の35人学級のための定数改善はされず、義務教育費国庫負担金が70億円の減額となったにもかかわらず、「全国学力・学習状況調査の実施」には4億円増の40億円が計上されました。国語、算数・数学に理科が加えられ、来年度「きめ細かい調査」として悉皆調査の準備を行うとしています。
全教は、これまで、全国一斉学力テストは、子どもたちと教育に対する「競争と管理」を強め、子どもたちと学校をテストの点数によって序列化し、教育の格差づくりをすすめるものであると、厳しく批判してきました。
全教は教育の営みを破壊する全国一斉学力テストの中止を改めて強く要求し、抜本的な教育予算増と教育条件改善とともに、子どもたちの実態にもとづく一つひとつの学校からの学校づくり、教育課程づくりのとりくみを前進させる決意です。