全教と全教女性部は、「女性は産む機械」発言を不適切であったと陳謝していた柳澤厚生労働大臣が2月6日、「子どもを2人以上うまなければ不健全」とも受け取れる発言を行ったことについて大臣としての資格を問うと共に、安倍晋三内閣総理大臣が柳沢厚労大臣を擁護し続けることを批判し、大臣の罷免を求めました。
内閣総理大臣 安倍 晋三 様
2月6日、柳澤伯夫厚生労働大臣は、記者会見で政府の少子化対策に関連して「若い人たちは結婚したい、子どもを2人以上もちたいという極めて健全な状況にいる」と発言しました。この発言は「子どもを2人以上うまなければ不健全」とも受け取れるものであり、先の「女性は産む機械」発言を思い起こすとき、やはり同種の考えであるといわざるをえません。
柳澤大臣は、多くの国民の抗議、辞任・罷免を求める声に対して、発言が不適切であったことを陳謝したばかりですが、6日の発言は、柳澤大臣の根深い「女性は出産のための道具」「出産して一人前」という考え方が根底にあることのあらわれです。こうした考え方を持つ厚生労働大臣が、「少子化対策」の行政の長として任をまっとうできるとは到底考えられません。
こうした大臣を擁護しつづける安倍首相の姿勢と任命責任も問われるべき重大問題です。
全教女性部は大臣の罷免を求めるとともに、少子化対策の観点からも、労働法制改悪を中止し、憲法遵守の施策展開を求めます。柳澤大臣を罷免し、政府が、男女平等と女性の地位向上、生活と仕事の両立など、労働者が人間らしく生き働く環境の整備に全力を挙げるよう要求します。