2021年度に文部科学省が実施した「日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査」では、日本語指導が必要な児童・生徒は外国籍・日本国籍あわせて5万8307人と報告されました。今後も、外国ルーツの子どもたちは増加し、国籍も多様化していくことが予想されており、学校現場でもどのように向き合っていくのか大事な課題となっています。
外国ルーツの子どもたちにとっての困難は、「言語の壁」にとどまらず、いじめや差別、不就学や不登校、中途退学、進路・就職の困難など多岐にわたります。しかし、日本語指導教員・日本語指導員をはじめ、学校への人の配置は十分なものではなく、課題は山積しています。どの子もが安心して学び、生活し、成長できる環境を、急いで整備することがも
とめられます。
今特集では、外国ルーツの子どもたちをとりまく現状と課題を共有し、各地での実践に学び合いたいと考えます。