新型コロナウイルスの影響で今年は中止になりましたが、文部科学省は、「全国学力・学習状況調査」を毎年、悉皆(全員参加)でおこなってきました。それを頂点にした「学テ体制」は、「過去問」練習やたくさんの宿題、「学習スタンダード」のおしつけなどを通して“学び”をゆがめ、子どもと教職員に大きな負担を強いてきました。
昨年、OECDのPISA調査で「解読力の順位が下がった」として、対策が叫ばれました。
しかし、PISA調査や学テで測られるものが本当の学力と言えるのでしょうか? そもそも、子どもたちの学びの深さを数値だけで測ることができるのでしょうか?
今、「学習状況を把握するためなら、抽出調査で十分ではないか」という声が広がっています。本特集では、「学テ体制」が子どもと学校にもたらしている弊害を告発し、数値では測れない“学び”のあり方を考えるきっかけにしたいと思います。
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