中学校の新しい教科書採択にあたり、「子どもたちと一緒に教科書を使う教職員や学校からの意見に基づいて採択してほしい」という声が広がっています。
しかし、学校再開後のすさまじい忙しさのなかで、教職員がそれに関わる時間も余裕も取れない現状があり、こんななかでさえ、「教科書を全部終わらせて」と「指導」する教育行政も……。
日本の教科書制度の背景には、子どもたちの学習内容について、国家が統制するのか、それとも“子どものための教育”を教職員、保護者、市民の手でつくりあげていくのか、というせめぎ合いの歴史があります。
教科書を選ぶのも、使うのも、“子どもにとってどうか”を一番大切にしたいと思います。本特集は、多くの方に教科書に関心を寄せていただき、子どもたちによりよい教科書を手渡し、楽しく学習できるようなとりくみを広げていく一助になりたい。
※特集は★、連載・シリーズは☆