2009年に始まった教員免許更新制が廃止されることになりました。文科省は「発展的解消」としていますが、導入時から多くの矛盾を抱えていた制度がついに破綻に追い込まれました。
一方で、更新制に代わる新たな仕組みが検討されています。中教審で打ち出された「新たな教師の学びの姿」とは、果たしてどのようなものなのでしょうか。
学校現場では、多忙ななかでも「もっと学びたい」という教職員の願いが語られています。このように、日々の教育活動のなかで自らの課題を追求し学ぶことは、教職員としての権利であり、教育基本法・教育公務員特例法にも「教師の主体的な姿勢」の重要性が指摘されています。
本特集は、免許更新制廃止の行方を注視しつつ、教職員の自主的な学びが尊重される制度のあり方をあらためて考え合うための一助としたい。