『クレスコ』

現場から教育を問う教育誌

クレスコ

〈2024年10月号 9月20日発行〉

【特集】教職員の長時間労働と「中教審答申」を問う

  • 全教共済
専門部

全国青年学習交流集会「TANE!」in山梨

 2014年2月1日~2日、山梨県で全国青年学習交流集会「TANE!」が開かれ、全国から170人を超える参加者でした。

 今回で5回目を迎える「TANE!」は、参加した青年が、全国で学んだことを各組織や地域に種として持ち帰り、芽にして花を咲かせようというコンセプトで始めた学習会です。その中でも、今年は「参加者が元気になる会にしたい!」と、全国から集まった実行委員たちが話し合いを重ね、準備を進めてきました。

 1日目は全体会と8つの分科会が行われました。全体会は朝日新聞編集委員の氏岡真弓さんの講演「いま、先生は~過酷な、しかし人を惹きつけてやまない仕事」です。参加者からは「過酷なのは私たちだけではないが、しんどさを分かってくれる人がいるだけでまたがんばれる気がした」「教師という仕事の魅力も、しんどさも聞けて仕事の見え方が深まった」といった声が、講演後の感想交流会で聞かれました。

 分科会は、「いのちの教育」「不登校」のテーマ別分科会を設け、高校の分科会の1つを私学の青年がレポートするなど、新たなとりくみをしました。「自分の体・こころを知ること、相手を知ること、気持ちを思いやることから始めていけたらいい」(いのちの教育)、「その子に本当に必要なものは何か、自然体で向き合いゆっくり一緒に考えていくことが大切」(不登校分科会)、「担任を持つときに不安な要素の一つだった保護者との関係に対する不安が和らいだ」(高校分科会・保護者連携)といった感想が聞かれました。

 2日目は、7つの講座で学びました。「少しずつ見えてくる組合の形に、良さがわかり加入したことを喜びに思えるようになった」「働く人の権利を学ぶことが重要」「自分たちの働き方について考えたい」「ともにたたかう仲間をつくりたい」など、組合とは何かを知る機会となりました。

 昨年からは保育も設置し、様々な立場の青年が参加しやすくなりました。お互いが刺激しあう出会いと、先生でいることの喜びを感じた「TANE!」は来年度も開催予定です。

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