全教青年部は、各地の青年教職員の働き方を調査し、今年度は、持ち時数の上限設定や、部活動の問題について、重点的に交渉を行いました。
私たちが調べたアンケートの結果から、勤務中の授業準備は、小中は「ない」「30分未満」が6割以上であること、授業準備「一コマ1時間ほしい」が最も多いこと、授業は教員にしかできず支援スタッフ増やしても解消されないことを訴え、「文科省が勤務時間の半分を授業準備にあてるといった基準はずっと放置されていることをどう考えるか?」問いました。
また、部活動の問題では、アンケートからは、ガイドラインの上限時間が守られていないところがほとんどであること、現場からは、教員の専門性と生徒のニーズのある部活があっていないこと、経験のない部活を受け持っても部活を研究する時間がないなど、現場の実態を訴えました。「中体連・高体連への働きかけはどう考えているか?」問いました。
文科省からは、持ちコマ数に対しては、「小学校教科担任制を進めていく有識者会議の中から、「小学校どうしてももちコマが多い。20~22コマになるような軽減措置を図るべきだ」と有識者からあった。」との回答や、「授業は教員がやるので支援スタッフ入れさえすれば、教員増やさなくていいとは考えてない。」との回答がありました。
部活動に関しては、「問題意識は中体連高体連で共有している。中体連・高体連がどうやって大会運営していくのか、われわれも一緒に考えていかないといけない。」「スポーツを指導することでしっかりとお金を稼げる、生活できる環境を作っていくことが必要たと思う。」との回答がありました。
青年教職員がいきいきと教育にとりくむことができる労働条件と教育条件の整備を速やかにおこなうことを文科省に求めるとともに、これらの青年教職員の声を学校現場に伝え、広く世論にうったえていきます。