1月12日から14日の3日間にわたり、宮城県仙台市で「第18回全国障害児学級&学校学習交流集会in宮城」が開催され、全国から約600名の教職員や学生、保護者らが集いました。
この集会が宮城で開催されるのは、東日本大震災直前に行われた2011年1月の第10回集会以来2回目で、現地企画、被災地フィールドワーク、講座、フォーラムなど、3日間すべてに震災に学ぶ内容が用意されました。
開会全体会のオープニングでは、演奏と合唱が披露されました。3月11日をテーマにした歌には多くの方が聴き入っていました。現地企画では、福島農民連の平克彦さんから、福島第1原発事故後の報告がありました。私たちに知らされていない情報がたくさんあるということがわかるお話でした。現地企画の後半では、現地のみなさんの合唱の披露があり、会場が心一つになりました。
記念講演で、藤井克徳さん(日本障害者協議会(JD)代表、きょうされん専務理事)は、ナチスのT4作戦、「津久井やまゆり園」事件、震災での障害者の死亡率、優生保護法の被害、障害者雇用の水増し問題など、障害者をめぐる様々な問題について、映像も使いながら話されました。過去と現在を重ね合わせながら優性思想について深く考えさせられる貴重なお話でした。
2日目は、午前中に「てんこ盛り講座」と「文化バザール」、午後に「実践分科会」と「基礎講座」が、また、特別分科会として1日を通しての「被災地を巡るフィールドワーク」が行われました。「フィールドワーク」は、「やはり、実際に見なければわからなかった」という感想が多数ありました。てんこ盛り講座も、文化バザールも分科会も内容が多彩で、学びの深いものとなりました。
3日目は、「高校における特別試験教育を考える」「とっておきの授業づくり・学校づくり」「改訂学習指導要領を考える」「震災と特別支援教育」4つのテーマでの「教育フォーラム」を行いました。それぞれのフォーラムのテーマが、現在の学校の課題と大きく関連するテーマでした。
アンケートには「また来たい」「今度は同僚を誘ってきたい」という感想が多数寄せられました。