7月29日、30日の2日間にわたり、東京都大田区で「2017全国寄宿舎学習交流集会in東京」が開催され、全国から250名の教職員や保護者らが集いました。
1日目の全体会のオープニングでは、寄宿舎の現役舎生と卒業生、保護者、職員によるバンド演奏と歌が披露されました。東京のそれぞれの寄宿舎でうまれた歌が紹介され、1曲1曲が寄宿舎への想いが込められた素敵な歌でした。記念講演では、新井たかねさん(障全協副会長)が「学びあい 育ちあい 手をつなぎあう なかまたちは かけがえのない財(たから)」をテーマに、1年前の津久井やまゆり園事件にもふれながらお話しされました。障害者の人権や障害者の生活の場のあり方などについて問い直す場となりました。
その後、ドキュメンタリー映画「さとにきたらええやん」の上映と夜の交流会がおこなわれました。
2日目は、午前中が6つの講座<①寄宿舎指導員の仕事とは ②先輩保護者に学ぼう ③主体的に生きる ④子どもたちに人権としての性を ⑤貧困問題を考える ⑥クラフトワーク体験>、午後が6つの実践分科会<①子どもを主人公にした生活づくり ②保護者や学部との連携・共同 ③発達障害・自閉症のある子どもの生活づくり ④思春期・青年期の子どもの心と体 ⑤子どもと家庭の貧困問題を考える ⑥寄宿舎の役割・あり方を考える>が行われ、活発な論議が行われました。
保護者の方がレポートをもって参加して寄宿舎の大切さを訴える、寄宿舎の卒業生がオープニングだけでなく分科会にも参加して意見を述べる、寄宿舎の卒業生が教員のレポーターとともに報告する等、教職員以外の参加も目立ち、さまざまな立場からの意見がありました。寄宿舎のあり方を問う論議が「寄宿舎の役割・あり方」の分科会だけはなく、各講座や各分科会で、寄宿舎の役割、大切さ、今後の可能性などが、それぞれ語られていました。