台風25号の接近で一時は開催できるかと心配しましたが、10月6日~7日、北九州市で、第28回女性教職員学習交流集会を無事開催することができました。2日間でのべ約470人が参加し、語り合い、学び合い、笑いと感動を共にしました。約2年前から準備を進めてくれた現地北九州のみなさんの心遣いが随所に感じられ、心温まる集会となりました。
全体会は、地元北九州市に住む12歳以上の知的障害者の劇団「チャンチャン劇団」によるパフォーマンスで幕を開けました。続けて、全教北九州青年部作成の北九州紹介DVDが上映されました。北九州の魅力を発信しつつ、軍都小倉と呼ばれ、戦争中には「70万頭ともいわれる軍馬が戦地へ向けて出港し、1頭も返ってこなかった」事実など、戦争遂行に大きな役割を担わされた歴史を持つ北九州の姿も紹介され、北九州市への理解がぐっと高まりました。
記念講演は、北九州市でホームレス支援の活動を行っているNPO法人「抱樸」理事長の奥田知志さんより、「助け・助けられることこそ教育~命の意味が問われる時代に~」と題して話していただきました。生きることの意味を問うのではなく生きることそのものに意味がある、「助けて」と言えない・言わせない自己責任論が多くの子どもたちを苦しめている、大人がまず助けを求めることから始めようと、ご自分の体験を交えながら語っていただき、笑いあり涙ありの心揺さぶられる講演となりました。
2日目は、「檻の中のライオン~憲法をもっと身近に~」「発達障害の子どもへの理解と子ども集団づくり」「やりがいのある仕事だから…どうしたら元気に働き続けられるの?」の3つの基礎講座と、しゃべり場「60歳を越えて働く?」、ジェンダ平等と多様な性、どの子も大切にした学級・学校づくり、全国「ママパパの会」交流会の4つの分科会に分かれて、学習と交流を深めました。